日本の音楽の種類



* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

雅楽(ががく)



雅楽とは、宮廷音楽のことです(宮廷→天皇陛下のいらっしゃる場所)。
1000年以上の歴史があり、現在では宮内庁の楽部(がくぶ)で行われています。
雅楽は、日本に昔からある歌や踊り(舞)と、アジア大陸から伝わった音楽などが混ざり合って出来た音楽です。

雅楽は器楽と声楽の2種類あります。

●器楽(きがく)・・・楽器を演奏する音楽です。以下の2種類があります。
・管弦(かんげん)→中国から伝わった音楽がもとになっています。
・舞楽(ぶがく)→おもに中国と朝鮮半島から伝わったものがあります。

●声楽(せいがく)・・・歌の曲です。
・久米歌(くめうた)
・神楽歌(かぐらうた)
・東遊び(あずまあそび)
・催馬楽(さいばら)
・朗詠(ろうえい)
などの種類があります。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

声明(しょうみょう)



声明とは、仏教のお経にメロディーをつけて歌にした音楽です。 声明はインドから伝えられ、日本には奈良時代に伝わりました。

声明には、
●インド古いことばである梵語(ぼんご)
●中国の古いことばの漢語(かんご)
●日本語
で歌われる、3種類があります。

声明には楽器を使用しません。
一人、または二人以上のお坊さんによって歌われます。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

能(のう)



能とは、劇・舞踊・音楽からなります。能楽(のうがく)とも呼ばれます。
歌いながら演技をする人を立方(たちかた)、楽器を演奏する囃方(はやしかた)によっておこなわれます。
立方の主役はシテとよばれます。シテは演じる役に合わせて面(おもて)をつけます。

能の曲には5つ種類があります。立方のシテの役により種類が分けられます。
●シテが神→脇能(わきのう)。おめでたい内容
●シテが武士の霊→修羅物(しゅらもの)。死後の苦しみを語る内容
●シテが女性の幽霊→鬘物(からすもの)。恋愛の思い出を語る内容。
●シテが人や霊など色々変わるもの→雑物(ざつもの)。内容も色々あります。
●シテが鬼・天狗→切能(きりのう)。動きが大きく初めての人にも分かりやすい内容。
などがあります。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

浄瑠璃(じょうるり)



浄瑠璃とは語り物音楽の1つです。三味線の伴奏で語られます。
浄瑠璃にはいろいろな流派があり、 現在よく知られているのは、以下の4種類です。

●義太夫節(ぎだゆうぶし)
江戸時代に竹本義太夫という人物が大阪ではじめた浄瑠璃です。
人形劇用の音楽です。文楽ともよばれています。義太夫節は語る部分が多く、太く重い声で語られます。それに合わせて三味線もどっしりとした音色のもので演奏されます。

●常盤津節(ときわづぶし)
江戸時代、常盤津文字太夫(ときわづもじだゆう)という人物が江戸ではじめた浄瑠璃です。歌舞伎の踊りのための伴奏音楽です。

●清元節(きよもとぶし)
江戸時代の後半に、清元延寿太夫(きよもとえんじゅだゆう)が江戸ではじめた浄瑠璃です。歌舞伎の踊りのための伴奏音楽です。高い声で歌うことが多く、三味線もそれに合わせてやわらかい音色で演奏されます。

●新内節(しんないぶし)
江戸時代の中ころに鶴賀新内(つるがしんない)という人物がはじめた浄瑠璃です。
もともとは歌舞伎に使われていましたが、のちに観賞用の音楽となりました。悲しみ、あわれみの心を表現した歌の部分が多い浄瑠璃です。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

長唄(ながうた)



長唄とは、歌い物音楽の1つで、三味線で演奏します。始めは歌舞伎のための音楽でした。
のちに歌舞伎に関係なく作曲されるようにもなりました。
長唄は明るい声で歌われるので、それに合わせて三味線も軽やかな音色で演奏されます。

長唄には3種類あり、
●歌舞伎の踊りのための曲・・・「娘道明寺(むすめどうみょうじ)」
●セリフが入る歌舞伎のための曲・・・「勧進帳(かんじちょう)」
●歌舞伎と関係ない曲・・・「吾妻八景(あずまはっけい)」
などがそれぞれ有名な曲です。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

尺八音楽(しゃくはちおんがく)



尺八音楽とは、尺八を使った音楽のことです。他の楽器をあわせることもあります。

江戸時代にお坊さんが、お経を上げるかわりに尺八を吹いたのがはじまりです。当時は一般の人は吹くことができませんでした。
明治時代になってから誰でも吹ける楽器として広まりました。

●虚鈴(きょれい)
●鹿の遠音(しかのとおね)
●岩清水(いわしみず)
などが有名な曲です。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

箏曲(そうきょく)




筝曲とは箏(こと)を使った音楽です。箏は中国からつたわった楽器で、琴(こと)とは少し違う楽器です。
箏は雅楽の演奏にもつかわれますが、それは筝曲とはよばれません。

筝曲には以下の二つの流派があります。
●生田流
江戸時代に関西を中心にひろまりました。三味線といっしょに演奏されることが多かったようです。
●山田流
江戸時代、おもに関東を中心にひろまりました。はじめは歌を中心とした音楽だったようです。

筝曲の有名な曲
『六段』 『みだれ』 『千鳥の曲』 などがあります。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

Copyright (c) 2006 日本の音楽について知ろう All rights reserved